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2011年3月13日

炊き出しまっぷ携帯検索版ができるまで  このエントリーを含むはてなブックマーク 

地震のあと、様々な情報がTwitter、Facebookに流れてきた。炊き出しまっぷ(その後、東日本版に改称)もその中の1つで、最初に見たのは地震の1日後(土曜日)やったからかなり早い段階でそういった情報が共有されていた事が言える。

簡単にはgoogleのマイマップで作った共有情報で、単純にTwitterのTL上で炊き出し情報を示す#takidashiハッシュタグが付いているツイートを目視で確認し、マップに追加していった情報だという。


最初、あまり情報が整理されていなくて乱立していた状況でこのマップは大変重要な役割を持つなとは思ったんやけど、いかんせんマイマップはPC上でマップと一緒に表示して効果が最大限になるコンテンツなわけで。

やっぱり被災地での状況(停電、落下等の可能性)を考えるとPCを普通に見れるような状況の人は多くないだろうし、そしてスマホの普及率を考えると今、このマップを有効に使える被災地の人はかなり限定されてしまう。さらには、もっと考えないといけないだろう電波が通じるか、ということもその想定に入れなきゃいけないことになるんだが…。

ガラケー(フィーチャーフォン)の現状の使用者率が約7割、という確かどこかで見た記憶で「今必要なんはケータイで検索できることちゃうかなーでも開発スピードが自分にはない…」とまぁ自分のFB上でのシェアしたときのコメントで書いたら、「やろう」と応じてくれた友達がいて、土曜日の昼過ぎから簡単な仕様決め(と言ってもやろうとしてることは単純なのでどこまで盛り込むか、やね)をやって、作り始めた。

最初は、GPSを使って近い所で行われている炊き出し場所をリストアップするということを目指していたわけやけど、僕はこれまで、それぞれケータイサイト経験無し、GPS経験無しやったんで、できそうなことが限られてるわけで。GPSなんて、ケータイキャリア毎に違うとかガラパゴスっぷりに呆れ果ててたからAndroidなりHTML5ばんざーいとか言ってたわけやし。

それでも、半分作ってもらったという感じで、実働10時間ぐらいでGPSではなくて入力して検索するシステムとして作り上げることができて、日曜日の夜には正式に稼働させることができた。僕がやったのはほとんどまっぷを作った方(やまひろさん)とのやり取りぐらいやねんけど、データを使ったサイトを公開することを快諾いただいて本当によかった(データを作る側の協力ではなかったので、ちょっと忍びなかった気持ちがあった)。

動いた時には、東北各県版もできあがっててちょっと慌てたけど…各県版の方も運営者さんに許可を得られて、正式なサービスとして告知してもらえて本当によかった。そしてFacebook上のみんなにも、FacebookだったりTwitterでも広めてもらえて嬉しかったし、やってよかったと思えた。「楽しかった」と書いてしまうとちょっといけないのかも知れないけど、自分が好きなことを本当に活かせたという意味ではそれに勝るものはない。まして、役に立ててもらえるものだと本当に。

人生2回目のハッカソンが、まさか地震直後のサービスになろうとは。

@yamahirowillさん、@WINGS1685さん、ありがとうございました。炊き出しまっぷ携帯検索版はhttp://bit.ly/takidashiです。

By ただ at 22:44 カテゴリー ; mein Erbe

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