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2005年5月 5日

車輪の再発明(2)  このエントリーを含むはてなブックマーク 

プログラミング単語帳で、車輪の再発明は無駄な労力を使うだけだから好まれることではない、と書いたと思う。得られるものは落胆くらいやろうしね。しかし、効率化を求めるときは何もプログラミングに限ったことじゃないんよね…。
研究室にいたときかって、実際、試薬やら培地を作るのがどんなけ手間(面倒)か。PBS(リン酸緩衝塩; 生理食塩水)が水道の蛇口から出てきたらどんなけ便利か、とか夢みたいなことを話すわけで。


学生のいない、ちゃんとした研究室とかやったらそんな試薬類はすでに試薬会社が作った既製品を使うわけやけど、大学の研究室だったりとかはお金がないから粉から作るのが安いに決まってるから、0から作るんよね。しかも、粉といっても既に成分に従って混ぜられてるものが売ってあるときもあれば、そうでないものもある。最初から混ざっていればそれをあとは液体に混ぜればいいということになってめっちゃ便利。
しかし、最初から出来合いのものばかりを使っていたら、もしもその試薬で実験がうまくいかなくなったり(プログラムではバグが発生したり)、試薬をちょっとアレンジして(振る舞いを変えて)みたりしたいとなったときに苦労することになるのではないだろうか。…原理が分からないから。最初のうちは、さっぱり分からないかもしれない。だから出来合いのものでもいいかもしれない。せやけど、やっぱり再発明は重要だと思う。再発見するために。再発見をすることでより知識を深められるし、そして何より考え方を身に付けることができる。そう思う。

By ただ at 04:31 カテゴリー ; mein Erbe , 仕事関係

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