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2006年11月15日

あの教授が!!  このエントリーを含むはてなブックマーク 

知らないうちにasahi.comにいっぱいサイエンス記事が出てた。


損傷した脊髄(せきずい)の神経機能を再生させる化合物を、慶応義塾大の岡野栄之教授(生理学)らの研究チームがラットの実験で突き止めた。交通事故やスポーツ外傷による脊髄損傷の根本的な治療はまだ難しいが、将来の治療薬開発に道を開く成果だ。12日付の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版で発表した。*1

岡野先生か…。相変わらずいい仕事されてますね。B4のとき特論で見た以来。
この成果がちゃんと実用に耐えられるようになったら、うちの教授もバイクは絶対禁止とか言わなくなるのだろうか。

神経細胞が突起を伸ばすときに欠かせないたんぱく質を、九州大生体防御医学研究所の中山敬一教授らが見つけた。神経難病の治療につながる可能性がある。米科学誌サイエンスに掲載された。*2

というか、今記事中で一番驚くべきことがこれ。一体何をやってる先生なんやろう…と去年の蛋白質科学会からずっと不思議に思ってたんやけど、こんなこともやってたのか! と。
Protrudin induces neurite formation by directional membrane trafficking, Science. 2006 Nov 3;314(5800):818-21.
がその論文らしい。

Down-regulation of protrudin by RNA interference induced membrane extension in all directions and inhibited neurite formation.

ということは、neuronal migrationにもProtrudinが関係してるのかも。

ウイルスとの闘いで、「リバースジェネティクス(逆遺伝学)」という技術が注目されている。実験室内で遺伝子からウイルスをつくり出すというもので、遺伝現象から遺伝子の正体を明らかにしてきた従来の研究とは逆方向の手法だ。*3

取り立てて新しい、というわけではないけれども。逆遺伝学、という大それたものよりかは単なる機能解析系でしかないと思うのですが。コンパイラ(ソフトウェア工学)があればリバースエンジニアリングがあるように、遺伝子学にもそれ相当の解析系はあって然り。
「CODE46」に出てくる『ウィルス』を思い起こさせるね。ウィルスを投与することで、人間に機能を付加させることができる、なんて夢のような話。実際夢でしかないと思うけど。あの映画も何が言いたいのかよく分からなかった。

微生物を専門に展示する山口県岩国市の「市立ミクロ生物館」が、子どもたちに人気のトレーディングカードを作った。ただ、キャラクターはゾウリムシやミドリムシで、その名も「単細胞遊戯マイクロ王!」。ムシそれぞれの特徴を点数化して攻撃力や体力に置き換え、対戦を楽しみながら子供たちが微生物について学べるように工夫したという。*4

Embry王」の兄弟分が登場ですか?

By ただ at 01:35 カテゴリー ; mein Erbe , 仕事関係

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