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2006年5月 3日

黄砂は武器になり得るか  このエントリーを含むはてなブックマーク 

今年の黄砂は過去最悪ペースらしいです。


特に、ここ近年は黄砂の通り道に当たる中国で工業の近代化が目覚しく、大気汚染が著しく酷くなっているとか。黄砂自体には毒性はなく、単なる微粒子状の砂なので無害なんですが、この黄砂が中国上空を通る間に、汚染物質を吸着しているようなのです。雪だるまのように汚染物質がくっついて、くっついて、それが日本国内に降り注ぐ。洗濯物にくっつくだけでなく、もちろん呼吸をすれば肺に入ります。
何十年も前に日本が体験した公害の被害が、自国の産業が原因ではなく、他国の産業が原因で引き起こされる確率が非常に高くなってきています。何年も前からそのことは指摘されていて、日本が中国に対して行ってきた援助(円借款など)にはそういった環境対策にも使われてきました(確か)。中国に展開する日本企業も、日本の規制に合わせた工場設備を整えているはず(だと期待したい)です。

黄砂による健康被害が問題化するころには、既に春の九州などは住めるような状況じゃなくなってるだろうとは思うんですが…言ってみれば黄砂が化学兵器になってるってことですからね。毎日塩分の量を増やして夫に味噌汁を作っている妻のようなもんです。
こういった国際問題で中国を相手にちゃんと戦えるのかどうか、海賊版の問題もちょっと昔にはありましたが、日本の外交力がとても気にかかりますね。石油エネルギーの権益とか問題にしているどころではないと思うんですがね。権益だけに執着するんじゃなくて、ちゃんと環境対策を施すように仕向けるべきです。

By ただ at 16:49 カテゴリー ; mein Erbe

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