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2006年1月30日

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高輪メディカルクリニック(東京・港、久保明院長)は、4月から遺伝子診断、コンピューター断層撮影装置(CT)の画像診断を組み合わせ新たな健診サービスを始める。遺伝子的に生活習慣病になりやすいかどうかや、画像で血管の詰まり具合を確認する。同クリニックはアンチエイジング(抗加齢)医療に力を入れており、データを蓄積し、大学との臨床研究にも生かす。*1
ゲノム情報と画像を組み合わせるという解析方法も、アリといえばアリ。たとえば、コレステロール関係のゲノムの知見は下村先生のところが結構出してるし…ゲノムと現象の関連性についてデータを蓄積するにはCTが使えれば結構な基礎データにはなるんとちゃうかな…。でも、ほんまに調べるべきものはタンパクなんでは、と思う。
がんなど病気になると、病気にかかわるたんぱく質が血中に増える。このたんぱく質は、病気の早期診断や薬の効果・副作用の判定に役立つ「バイオマーカー」として期待されている。有効なマーカーの発見に各社が取り組んでいる。 ただ、血中のたんぱく質は9割が診断には不要で、分析前に除去する必要がある。MPSはすでに除去技術を持っており、PSSの自動化技術と組み合わせて自動で除去する装置を開発する。*2
そんで、そのタンパクを血中から抽出するのに便利なのがこの技術。解析に不要な、余分なタンパクを血液中から取り除くことができればがんの早期発見などの精度がかなり上がることが予想される。 というのも血中にあるアルブミンなどの大きな分子量のタンパクが大量に存在していると、ごく少量しか存在していないタンパクやペプチドを(電気泳動などで)見つけることが難しいことが要因。大きな分子量のタンパクを取り除く技術は他の研究者も開発してるところやから、これから成果が現れてくるところなんではないかと思う。
がん細胞特有のたんぱく質を認識できるようにした樹状細胞を体内に送り込めば、がん細胞を攻撃する力を高めることができ、新たながん治療につながる可能性がある。*3
攻撃部隊を大量に作ることができるようになるっていうのは便利かもね。…ES細胞をどうするか、という問題はあるにしても。

By ただ at 19:42 カテゴリー ; 仕事関係 , News , News

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