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2006年3月24日

リーガロイヤルバス[再]  このエントリーを含むはてなブックマーク 

疾患関連糖鎖・タンパク質の統合的機能解析
阪大COEプログラム主催のシンポジウムにちょっくらリーガロイヤルNCBまで。

約1年半前に国際会議場でNeuro2004があったとき(Erbe274; 04.09.21, Erbe275; 04.09.23)、梅田からリーガロイヤルまでシャトルバスが無料で出ているのを知ってそれに乗っていたので、今回もそれで、と。使わせていただきました。
福島駅から歩くのとどっちが近いのか、と言われればそれは微妙なところかと…。(^^;
NCBって何の略かと思ってたら、単純に中之島センタービルなわけね。


糖鎖って何? という方は、こちらをどうぞ。…とリンクを張っておきながら僕にも何のことやら分かりませぬ。確かなことは、血液型が糖鎖の種類(A, B, O)によって分かれていることと、糖鎖修飾によってタンパク質が分解されることを抑えていたり、リガンドに絡みつくことによってレセプターとの結合を遅らせて過剰な反応を抑えたりする役割を持っているということくらい。

ひとつ気になることがあったのは、遠藤先生(都老研)の質疑応答でのこと。筋ジストロフィー(筋ジス)は、αジストログリカン(Dystroglycan)に関連するタンパクの異状によって、正常に細胞外マトリックスのラミニン(Laminin)に結合することができずに大脳皮質の細胞移動異常、脳室肥大、そして名前の元になっている筋肉の発達異常がある。
遠藤先生は筋ジス研究で要の物質であるαジストログリカンがどうやって糖鎖修飾されるのかそのメカニズムを研究されてるんやけど、『その研究が進むことによって"今の患者はどうなるのか"』という質問があったわけで(英語やったから意訳やけど)。その質問については先生は『I'm not M.D.(^^;』(医者ではないので)と答えてはった。Ph.D.と、M.D.の違い、サイエンスとメディカルの違いはそういうところなんかな…M先生の立場に近いものがある?

と書いておきながら、この問題に関しては先天的な脳の異常をどうしろと、というのが正直なところでは。原因を突き止めたからといって、それを今の患者に適用することが大変難しい問題の1つかな。機械なら部品を取り替えたり作り変えたりできるけどね…サイボーグも脳は生身やし。
かと言って、アンドロイドは人間か、と言うとそうでもないし…てことはサイボーグとアンドロイドのハーフ?

By ただ at 23:28 カテゴリー ; mein Erbe , 仕事関係

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