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2006年6月26日
多数派・少数派
村上龍著の『半島を出よ』をようやく読み終えたのですが。(え
まぁ、今まで放ったらかしにしてたのを、読み切っただけの話やけど…上巻を既に半分以上記憶の彼方に残したまま、下巻をここ数日で読み切った。厳密に言えば下巻の後半は土曜日→日曜日に徹夜で読んだ。
この『半島を出よ』で描かれているものの1つに、多数派と少数派、それぞれのエゴと、それをどちらとも選択ができない国、という構図があるんやけど…多数派と少数派、という描写がなかなか面白い感じに描かれてると思うんよね。
何が多数派(同質)で、何が少数派(異質)、とそれぞれの視点から見ればそれぞれが異なる(Aを中心に見ればBが異質なもので、Bを中心に見ればAが異質なもの)のは当然なわけやけど、あるとき、それが一挙に崩れる瞬間がある。
その瞬間、異質だ、と思われていたものが異質でなくなる…。
昨日に古譚(NAVIO6F)で、ラーメンを食べてたときのBGMがアニソン縛りだったときに、『萌え』という言葉がまさに異質なものが異質でなくなった、という現象を引き起こしたもんだと今更ながらに思った。そして、異質だ、と思われてた側の人が、その状況に異質さを感じるところも、また似ている。
By ただ at 08:05 カテゴリー ; mein Erbe
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